一般的になじみがある家庭用エアコンと違って、業務用エアコンは工事が必要となり種類もたくさんあります。この記事では基本的な取付までの流れを解説します。まず、業務用エアコンには家庭用と異なりいくつか種類があります。一般的には「壁掛け型」「床置き型」「天井吊型」「天井埋め込み型」の4種類に分けられ、取付の難易度が異なります。
前者から後者にかけて取り付け難易度が高く費用が高額になる傾向です。具体的には、壁掛け型とは家庭用と同じように壁に取り付けるタイプ、床置き型は壁掛け型より大型の縦型のものを設置するタイプでこれら二つのタイプは比較的取り付けコストを抑えられます。天井吊型や天井埋め込み型は、店舗やオフィスでよく見かける天井に設置されるタイプで、強力で部屋の隅々まで風が届きやすい反面、取付工事は複雑になり、特に天井埋め込み型は目立たずデザイン性に優れる反面で天井に穴をあける必要があり「天井ふところ」が小さいと配置できないなどの制約もあります。これらの特徴を念頭に置いて、必要な性能と配置できる箇所とを考慮してどのタイプにするか決定しましょう。
業務用エアコンの取り付けまでの流れは、1現地調査、2見積り作成、3成約、4工事、5引き渡し・アフターケアというものが一般的です。このうち4工事の具体的な工程を説明すると、4-1搬入経路・作業スペースの確保と養生、4-2室内機・室外機の取り外し(必要な場合)、4-3室内機・室外機の取り付け作業、4-4配線工事・配管工事、4-5真空引き・気密試験、4-5試運転・清掃・引き渡しとなります。最初の問い合わせから約2週間程度で引き渡しになるケースが多く、工事自体は約6~8時間程度になります。